2024/01/08
能登半島地震が起きてから一週間になる。海陸の交通網が遮断されていることもあり、被害の全容はまだ見えていない印象が強い。被災地になった能登半島や隣接する富山県も、ここ数年、「ツール・ド・のと」や「富山湾岸サイクリング」など自転車のイベントの参加やサイクリングの調査のために頻繁に通っていた場所だけに、映像で流れてくる痛々しい被災の様子と、写真にあるような美しい脳内の景色がオーバーラップしてしまい胸が詰まるような気分になるが、とはいえ、そんな小さな感傷を東京から書くこともなんだか空々しく、SNSでもどう書いていいかわからない状況だった。現地に知人も多く、なんとか応援したい気持ちはあるが、いまは義援金をおくるぐらいで、まだまだ何かできるような段階でもないが、必ず役に立てることが出てくるタイミングがくるだろうと思う。能登や富山は、自然も食も人も文化も、世界から愛される資格を持つ素晴らしい土地だ。この地震で奪われるものができるだけ少なく済むよう、視線だけは切らさないようにしていきたい。