2025/03/29

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母が実家に近い横浜の野庭でグループホームに入居しました。ちょうど一年前の昨年4月に転倒で腰を骨折してから彼女の「流浪」の旅が始まりました。戸塚の救急病院に入院→退院して東戸塚のリハビリ病院に転院→回復して自宅に戻ってデイサービス中心の生活→2ヶ月後に再度転倒し、足を骨折→戸塚の救急病院に入院→川崎の老健に入ってリハビリ→老健から自宅近くのグループホームに入居(現在)までです。長期の入院と施設暮らしによってかなり足が弱くなって、手押し車がないと歩けなくなりました。それでも体調はすこぶるいいようで、病院の先生にほめられて嬉しそうでした。私も転院のたびにたくさん勉強したので、日本の介護制度にはとても詳しくなりました。いちばんの感想は日本の介護は「誰も幸福にしないシステムになっている」というものです。病院も施設もデイサービスもみんなギリギリでハードワークしているのに、仕事量と制度に縛られ、サービスを受ける人もサービスを与える人たちもなんか辛そうで、笑顔が少なくハッピーな感じではないです。善意と能力にあふれた現場のスタッフが異常な低賃金だったり、逆に地域のケアマネがひどい人で母の痴呆を理由に仲の良さげな精神科の病院にいきなり送り込もうとしたり。病院や施設では「感染症対策」を理由に、高齢者と家族を遠ざける理不尽な面会制限が法的根拠もなく罷り通っています。個人的には、最終的にここがベストと思えるところに引き受けてもらえたので幸運でした。なんとかここで落ち着いた生活を送ってもらい、大好きな自宅への復帰を果たしてもらえたらと願っています。

© 2025 Nojima Tsuyoshi