2011/07/07

中国

$私は書きたい

今週北京に出張していたが、あちこちで「共産党結党90年」のポスターとか記念イベントとか、この写真にあるようなモニュメント(?)を見かけた。中国人って10年、5年ごとにこういうことをかなり激しくお祝いしたくなる性格のようだ。今年の辛亥革命100年というなら、ああやっぱり振り返らないとと思うが、90年というのは結構中途半端で、共産党の歴史を研究する人の間には「このネタは10年先に取っておかなきゃ」と考える人もいるかも知れないな。

ところで、共産党の結党記念日である7月1日は、別に7月1日に結党宣言が出されたわけではなく、実際に初めて党大会が上海で開かれた日付は1921年7月23日だったが、この会議に出ていた毛沢東さえ正確な日付を思い出せなくなり、1938年に毛沢東が延安で「持久戦を論じる」という有名な演説を行った際に7月1日を結党記念日とすると話して、確定した。

しかし、その後の調査で第一回の党大会は7月23日から開催されていたことが分かったけど、「七一」は語呂もいいし、そのままでということになったようだ。

そういえば、台湾でもさすが同じ中華民族だからか何かにつけて記念日のイベントが多かった気がする。中国と違うのは、中国ではけっこう長時間の厳粛なイベントになってしまうのに、台湾では主賓のあいさつが終わるとすぐに食事をわいわいと食べてお土産をもらってさっさと解散してしまうことだろうか。

そんなことを考えて調べてみたら、民主党の結党記念日は4月27日で、自民党の結党記念日は11月15日だった。昔自民党を2年間ほど担当していたことがあったが、記念日を祝ったとか、党本部に「祝結党記念日」なんて垂れ幕が出たとか、記憶はない。会社にも創立記念日があるのだろうが、まったく聞いたことがない。

いま江沢民元国家主席の死亡説がかなりの確度で流れているが、一説では今回の共産党結党90周年の記念日が過ぎるのを待って生命維持装置を外すっていうことになっていた、なんて怖い話を耳にした。本当だったら、元最高指導者の死より党の記念日が優先されるってことなんだな。

© 2024 Nojima Tsuyoshi