2012/06/03

自転車

「銀輪の巨人」という本、主役は台湾のジャイアントという自転車メーカーですが、
そのなかで焦点を当てているのは、劉金標という経営者です。77歳になりますが元気そのもの。
これが、台湾でインタビューしたときに写した写真です。

$私は書きたい

この劉さん、若い頃はいろいろ事業をやっては失敗の繰り返して、
ウナギの日本向け養殖でけっこううまくいっていた時期もあったのですが
大雨によって池のウナギがすべて流れてしまい、無一文になった時期もありました。
それでも30代後半で創業したジャイアントを「モノづくりに妥協しない」「時代の先を読み通す」という理念で育てていき、いまや世界最強の自転車メーカーに成長させました。
彼はいま「自転車界の伝道師」と呼ばれています。
彼の哲学は「ジャイアントは自転車を売る会社ではなく、自転車という文化を売っている」というもので、自転車をどうやって普通の人々に楽しんでもらえるかを、会社を挙げて求め、
自転車文化が社会に広がれば、会社にも社会にもいいではないかという考えです。
先日、愛媛・今治で開催された「しまなみ海道」のサイクリングイベントもその一環です。

劉さんの英語名はキングといいます。
会社の名前もジャイアントですから、英語で自己紹介するときは、
「I am King of Giant」というすごい文章になりますね。

劉さんの発言、理念については「銀輪の巨人」でかなりのスペースを割いて紹介しました。

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