2014/05/29

その他

朝日新聞の教育事業の一環で、仙台の聖ウルスラ英智高校で今年、「台湾」をテーマに連続講座を持たせてもらっているのだが、先週、第一回目の授業を行ってきた。

合計5回講義して、来年3月に参加者たちが修学旅行で台湾に行くのだという。
一年かけてその準備をするというのだから、なかなかすごいものだ。
台湾をテーマに選んでくれたこともうれしくて引き受けることにした。
最初に驚いたのが生徒の皆さんの挨拶。
最初に全員が起立して、
「ごきげんさまでございます」
とあいさつされた
「学習院の人がやっている、ごきげんよう、ではないのですか?」と尋ねると、
聖ウルスラでは、敬語の相手との関係を考慮して、
あえて「ごきげんさまでございます」を使っているのだという。
ちょっと調べてみると、確かに、意味が少し違っている。
「ごきげんよう」は、「ごきげんよく」という意味で、相手の健やかさを願う言葉。
これに対して、
「ごきげんさま」は、相手が健やかでいることを見て、安心しました、という意味のようだ。
ということで、いきなり、こっちが教えるよりもいい勉強になった。
台湾についての質問も「どうして米国は台湾に武器を売るのですか」「台湾の人は中国の人を差別しているのですか」「台湾は自分たちのメリットになる中国との自由貿易に反対しているのですか」などなど、鋭い質問が相次いだ。
次の授業は7月初旬。
初夏の仙台は気持ち良さそうだし、熱心な生徒たちに会うのが楽しみだ。

© 2024 Nojima Tsuyoshi