台湾映画「太陽の子」、法政大学の福田円先生のゼミで講演会もかねて上映させていただきました。猛暑のなか、ゼミ生およそ20人に加えて、40人ほどの一般の方にも参加いただきました。

 講演では、移行期の正義と絡めて映画の意味を論じました。昨年8月1日の蔡英文総統の先住民に対する謝罪、蘭嶼の放射性廃棄物貯蔵場の問題、タロコのアジアセメントなどとをあわせて、民進党政権の先住民政策全体に引きつけて話したのですが、自分としても生煮えのところがあって、次回以降に反省を残すところもありました。移行期の正義問題は一筋縄ではいかない問題ですね。大学で台湾のことを学んでいる福田ゼミのみなさんは問題意識もしっかりしていて、上映会終了後の懇親会でも台湾についてたくさん質問していただき、充実した時間を過ごさせていただきました。

 昨年6月以来、各地で上映させていただいた太陽の子、日本での上映会もあと予定されているのは、今月22日の長野・松本の上映会を残すのみ。みなさんのご協力のおかげて本当の多くの方に見ていただき、このプロジェクトもそろそろ一段落、というところに近づいてきました。

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