2017/10/10

その他

 「老台北」蔡焜燦さんの偲ぶ会が昨夜、京王プラザホテルで開かれた。二部構成で、一部のお別れ式では「台湾紀行」に出てくる雨元産経新聞台北支局長の吉田信行さんや金美齢さん、阿川佐和子さんらの弔辞があり、二部の食事会では、蔡焜燦との思い出を語る一人して指名していただいた。

 基本、日本の保守層の人たちと産経新聞文化人が出席者の大半を占めていて、なんだかアウェー感がたっぷりの場だったけれど、逆に朝日ネタでウケをとりつつ、蔡さんから台北時代に「あなたが来てから、朝日の台湾報道は変わった」と褒めていだき、その後は定期的に食事にお誘いくださり、台湾のことを教えてくださったことをお話しした。
 蔡さんについては、nippon.comで「日本人よりも日本人だった台湾人——追悼・蔡焜燦さん」という原稿をすでに書いているが、日本人を一人ひとり長年にわたって世話をしてきた努力は、半分趣味であったとはいえ(笑)、本当に簡単なことではなく、日本と台湾をつなぐ蔡焜燦学校なるものが存在したと思う。ご冥福を改めてお祈りします。

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