2019/05/23

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平野久美子さん待望のノンフィクション「牡丹社事件 マブイの行方」(集広舎)を入手しました。本日、新宿・騒豆花でお会いして、本日刷り上がったばかりの湯気が出ているような新刊をいただきました。サブタイトルは「日本と台湾、それぞれの和解」。マブイは琉球語で「魂」の意味です。

日本と台湾が本格的に関係を持った牡丹社事件とそれに続く台湾出兵。当時の殺害事件にかかわった琉球人とパイワン族の当事者の5代目の末裔たちにそれぞれ直接取材し、現代人の視点から、近代日本のアジアへの関与のスタートとなった牡丹社事件の和解について考えるという、過去にない切り口の一作です。同業者として「やられた」という気持ちもします。くしくも台湾ではいまちょうど屏東への関心も高まっており、牡丹社事件を題材にした本も出版されています。ぜひ日本と台湾の両方の読者に手にとって読まれて欲しい一冊です。とりあえず明後日の台湾行きの飛行機の中でワクワクしながら読ませてもらいます。平野さん、新刊ご出版おめでとうございます!

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