2021/12/20

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今回の香港の立法会選挙の投票率(直接投票分)は30%。もともとこの選挙の争点は、親中派の議席独占がやる前から決まっている結果ではなくて、投票率だった。
民主派を排除した不公平な選挙制度改革に対して、市民の側が棄権によって、どれだけ「無言の抗議」を示すのかにかかっていて、結果としては2016年の前回立法会選挙では58%、2012年の前々回の53%を大きく下回る結果で、香港政府には厳しい受け止めが必要になる結果となった。私も4割はいかないと予想していたが、さらに予想を裏切ってくれるのが香港らしい。
もちろん歴代の立法会選挙で過去最低の投票率であり、香港社会のレジリエンスがしっかりと示されたといえる。このグラフでは、下の緑の線が今回の投票率の時間別推移。いちばん上の線が2019年の70%の投票率があった区議会選挙。短期間で倍以上投票率が変動するのはあまりに異常で、この異常さがいまの香港を物語っている。

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