2022/01/22

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【本のご紹介】これは台湾初の「雲林漫画」ではないでしょうか。阮光民さん原作、沢井メグさん訳『用九商店』(1、2巻)をご恵贈いただきました。原題は『用九柑仔店』。台北に暮らしていた若者が、故郷の雲林の雑貨店=よろず屋を営んでいた祖父の病をきっかけに、雑貨店を受け継いで雲林で生きていく物語で、「海角七号」でもみられる台北脱出を求める台湾人心象にも合致します。台湾でヒットし、各種漫画賞を受賞。井上雅彦風の絵が上手く、原付に乗って現れる女の子の絵にジーンとさせられました。そして登場人物がどれも魅力的です。雲林はある意味で「台湾の中の台湾」というディープなところ。その雲林の生活感が伝わってくる貴重な作品です。今後続巻も出てくるようです。

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