【台湾環島day8:台北〜苗栗115キロ】
 環島8日目は、雨の台北を抜け出し、一気に台湾西側の海岸線を南下した。台北を抜けると天候もよくなり、東海岸でさんざん苦しめられた向かい風が、今度は追い風に変わっていて、スピードもアップ。平均25〜30キロで、台湾の工業地帯にあたる桃園や新竹の海岸線の産業道路を駆け抜けた。
 だいたい20キロだと、普通に走っている感じになって、時速が25キロだと、おお頑張ってるという感じで、30キロになると風を切っている疾走感が強まる。40キロは下りでしか出さないけれど、ビューっという風の音に包まれて、50キロになると、もうやめよう、速度落とそう、という気持ちが湧いてくる。
 とにかくひたすら走れる日だったので、サドルの高さとか、足を動かし方、姿勢などを再点検した。ベテランライダーのジャーマンさんと子羊さん(あだ名しか知らない)に走りを見てもらったところ、サドルが低いと指摘され、数センチだけあげたら、ずいぶんと軽くこげるようになって感激。また、姿勢が硬くて腕が突っ張っていていたので、お腹で呼吸することで猫背のようになって腕がゆったり曲げられるようになることを知った。
 また、ペダルをこぐときは、押す力より引く力を大事にしろと言われてきたが、なおさら意識して実行することを心がけた。どのぐらい上達したかはわからないけれど、真面目のライドを始めた1年前のころよりうまく走れるようになってきた実感はある。でもこういうときはつい調子に乗って怪我をしてしてしまうので要注意。チームでは走行中ではないけれど、駐車場で設置物に足をひっかけて傷をおって初のリタイアが出た。
 環島ライドもあと1日なので、走りきることに専念したい。それにしても、とうとうここまで来たかという充実感と、もう終わってしまうのかという残念な気持ちの両方がある。今日は写真ではなく、動画をつけました。

© 2024 Nojima Tsuyoshi